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メルセデスベンツ sクラス 新型の頂点「マイバッハ」、生産開始…新世代工場で

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この項目では、自動車のブランドと会社について説明しています。その他の用法については「メルセデス・ベンツ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

Mercedes-Benz AG
種類
子会社 (AG)[1]業種
自動車設立
1926年6月28日 (96年前) (1926-06-28)創業者

カール・ベンツ
ヴィルヘルム・マイバッハ
ゴットリープ・ダイムラー本社
ドイツ・シュトゥットガルト事業地域
世界主要人物
オラ・ケレニウス(経営委員会会長)[2]製品

乗用車
小型商用車生産出力
全世界で2,164,187台 (2020)[3]ブランド

メルセデス・ベンツEQ
メルセデス・マイバッハサービス

金融サービス
自動車修理売上高
93,877,000,000 ユーロ (2019年) 営業利益
3,359,000,000 ユーロ (2019年) 総資産
26,289,000,000 ユーロ (2018年) 従業員数
158,000 (2021年) 親会社
メルセデス・ベンツ・グループAG[1](トラック・バス部門はダイムラー・トラックAGの子会社)部門

メルセデス・ベンツ・カーズ[4]
Mercedes-Benz Vans子会社
メルセデスAMG[5]ウェブサイト
mercedes-benz.commercedes-benz.dembusa.comメルセデス・ベンツ(ドイツ語: Mercedes-Benz[注釈 1])[6][7]は、ドイツの高級車、商用車メーカー。通称は一般に欧米ではメルセデス(Mercedes)、日本国内ではベンツ(Benz)[注釈 2]。高級車メーカーはメルセデス・ベンツ・グループAGの子会社で、バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトに本社を置き、商用車メーカー(ダイムラー・トラック)はシュトゥットガルト近郊のラインフェルデン=エヒターディンゲン(英語版)に本社を置く。

概要[編集]
スリー・ポインテッド・スター
W223型Sクラス
「メルセデス」とは、1899年当時、ダイムラー車のディーラー(販売代理店)を経営していたオーストリア=ハンガリー帝国の領事でありユダヤ系ドイツ人の富豪であるエミール・イェリネック(英語版)の娘(メルセデス・イェリネック)の名前である。イェリネックは自らが販売する自動車に、「ダイムラー」という硬い響きを避け当時流行していたスペイン風の響きを持つ名を冠した[注釈 3]。この「メルセデス」ブランドは非常に有名になり、ダイムラーは1902年に「メルセデス」を商標登録した。1926年に、共にほとんど同時期に設立された世界最古の自動車会社であるベンツ& Cie. ライニッシェ・ガスモトーレン・ファブリーク(1883年-1926年)とダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト(1890年-1926年)、両社の1926年の合併により正式に「メルセデス・ベンツ」がスタートした。以降社名はダイムラー・ベンツ(1926年-1998年)、ダイムラー・クライスラー(1998年-2007年)、ダイムラー(2007年-2022年)、メルセデス・ベンツ・グループへと変更されているがブランド名の変更はない。現在はドイツ、シュトゥットガルトを拠点に、乗用車と商用車の製造、販売を「メルセデス・ベンツ」で展開している。

乗用車[編集]
ベルリン・テーゲル空港のタクシー乗り場
日本では以前に輸入元であったヤナセの営業方針や宣伝などから、現在も高級車専門メーカーとの誤認が少なくないが、実際は欧州を中心に比較的安価な車種も多く製造している。乗用車のみならずバンやタクシー、大型バスやトラック、ダンプカーなどの営業車・商用車・各種作業車、救急車などの特殊な車両、軍用車両まで極めて幅広い種別の自動車を扱い、かつては通勤電車などの鉄道車両もグループ内で製造するなど、欧米ではボルボ、ルノーなどと同様の自動車総合メーカーとして認知されている。
Sクラスをはじめとする高級セダンやSUVは、高額所得者、政治家、セレブリティが嗜好するなど肯定的な印象があるとして知られる一方で、暴力団[8]や威圧的で怖い人が乗る車[9]、成金趣味の象徴でビバリーヒルズの歯医者の車[10]、古今東西の独裁者達の愛車[11][12]という否定的な印象も存在する。冷戦時代は外交官の公用車としても普及し[10]、西側の自動車会社にもかかわらず東側諸国の外交官の利用も多く、「ペルソナ・ノン・グラータ向けの車」と揶揄されることもあった。
日本では400万円台前半から販売されており、同クラスの日本車に比して高価格であるが、欧州ではタクシー用のEクラスをはじめ各車種で日本では発売されていないような廉価なグレードも存在し、多様な客層が利用する車として知られている。
2006年の販売台数クラス別世界ランキングで、1位は634~1530万円のEクラス、2位は1065〜3040万円のSクラス、3位は400〜1250万円のCクラス、4位は300〜385万円のBクラスである。日本と世界では販売価格が異なる事やSクラスが新型にフルモデルチェンジされたので留意する必要がある。
カー・アンド・ドライバー誌が東京都港区にある国道246号・青山通りで行なっている車種別の通行数ランキングでは、トヨタ・カローラなどの日本メーカーの大衆車より多く、社有車・社用車としての登録が多いEクラスが1位の常連になっており、登録、使用本拠の地域的偏在も大きい。

商用車、営業車、多目的車[編集]
路線バス O407
バスやバン、特殊車両なども含めた商用車の主な市場は、ヨーロッパのほか、中東、アジア、ラテンアメリカ諸国などである。商用バン・スプリンターや、ミニバンであるVクラスの商用版Vitoは様々な仕様が存在しヨーロッパ各地で使用されているほか、北アメリカでは、スプリンターがバッジエンジニアリングを受け、クライスラーから「ダッジ・スプリンター」として販売されている例がある。
フランスのルノーからはカングーを基にした小型商用車を「シタン」の名でOEM供給されている。
韓国の双竜自動車へは技術供与を行い、商用バンMB100を基にイスタナを生産、MB100と共に東南アジア圏などで広く利用されている。日本ではダイムラー・トラック子会社のバスなどを三菱ふそうトラック・バスが販売、多目的商用自動車であるウニモグをワイ・エンジニアリングが販売している。

その他[編集]
エンジンやトランスミッションの他社への供給も行っており、かつてはポルシェやジャガーに自社製のATを供給していた。
日本においても加藤製作所などの重機メーカーがメルセデス製ディーゼルエンジンを搭載した製品を揃えている他、日産自動車もインフィニティブランドで展開している一部車種にメルセデス製エンジンを搭載していた。また、近年は子会社であるメルセデスAMGもパガーニ、アストンマーティン、ロータスに自社製のエンジンを供給している。

来歴[編集]
社史についてはダイムラー・ベンツ、およびダイムラーを参照。

成り立ち[編集]
1886年にドイツの技術者、カール・ベンツによって創設された世界最古の自動車メーカーの1つ。1886年に世界初の自動車として初の特許を取得している。当時は自動車の有用性に気が付く者はなく、「交通の主役である馬を怖がらせる邪魔者」であった。
そうした中、妻のベルタ・ベンツは、夫の発明を世間に認めてほしいと考え1888年8月5日、夫が寝ている間に2人の息子と車に乗りマンハイムの町を出発した。当時の道は舗装されておらず、空気タイヤもまだ自転車用が発明されたばかりでその過酷さは余りあるものだった。ガソリンスタンドもなく、薬局でシミ抜き用のベンジンを購入してそれを給油しながら旅を続けた。やがて陽の暮れる頃、106 km離れたプフォルツハイムの町に到着する。車の回りには人々が集まり、ベルタたちに賞賛の声を送った。この時の速度(距離と時間)は、当時の馬車なら10頭以上の馬を乗り換えなければならないほどのもので、この成功により夫の発明は知られるようになり、妻は世界初の女性ドライバーとして自動車長距離旅行の歴史に名を残すことになる。
1920年代より当時ヨーロッパで盛んになっていたモータースポーツに積極的に参戦し、数々の好成績を収めその名声を確固たるものにした。
1926年にベンツとほとんど同時期にゴットリープ・ダイムラーが創設したダイムラーと合併した。

1886年製ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン。世界最初の自動車ではない。

1894年製ベンツ・ヴェロ

ナチスへの協力[編集]
770でパレードするアドルフ・ヒトラー
国家社会主義ドイツ労働者党の党首にしてドイツの指導者であったアドルフ・ヒトラーは、政権獲得後の1933年2月11日、国際ベルリンモーターショーにおける開会宣言で新時代の交通機関である自動車と自動車道路の建設に注目し、モータリゼーションを加速することが国家の防衛力を高めることになると説いた。これ以降政府は自動車税の撤廃、アウトバーン建設、国有鉄道にトラック輸送部門の新設等の政策を打ち出した。そのヒトラーの愛車はメルセデスベンツの770Kだった[13]。
ナチスは党内に国家社会主義自動車軍団(NSKK)を設け、運転技能者育成を始める。ベンツは運転教官の派遣、教習車の無償提供、国家社会主義ドイツ労働者党機関への役員の派遣等で積極的に対応し、国家社会主義ドイツ労働者党の強力なバックアップにより、グランプリ・レース、ル・マン24時間やミッレミリアなどのレースで同じくバックアップを受けるアウトウニオンなどとともに活躍した。
1935年のドイツ再軍備宣言以降のドイツの軍備拡張を支える企業として、戦闘機のエンジンや軍用車両などの生産を行なった。1939年9月に勃発した第二次世界大戦中は軍需生産に集中して、連合軍の爆撃の標的になるなどして、ドイツの敗戦までの約6年間に壊滅的な損害を受ける。大戦中にユダヤ人や連合軍の捕虜を大量に強制労働者として使用したことから、戦後多額の賠償金を支払うことになった。

300SL
名車[編集]
Mクラスを改造したパパモビル(謁見用教皇車)に乗るベネディクト16世
1950年代以降のドイツ経済の回復に合わせるように、有名な300SLや、ミッレミリアやル・マン24時間レースで大活躍した300SLRなどの数々の名車を送り出す。
1960年代後半に発売されたグロッサーベンツの再来でもあるW100やミディアム・クラス(現在のEクラス)や、1971年にデビューした3代目のメルセデス・ベンツ・SLクラス(R107/C107)、「サッコプレート」で有名なブルーノ・サッコの手によるW124(このモデルライフの途中からミディアムクラスが「E」クラスと呼ばれる)、ドイツのヘルムート・コール首相の専用車であったW126(クーペの「SEC」は「C126」)、アメリカのCAFE対策で生まれたW201(通称190E。現在のCクラスにつながる)、などのヒット作を市場に送り出し、高級車市場での存在感を持ち続けている。
これらのモデルのシートは、世界でも唯一の高品質で凝った構造と評されており、非常に快適なことで知られる。下からコイルスプリング、網状のスプリング(Sばね)、ウレタン製ダンパー、シュロ毛と馬毛で作られた通気性の良いクッション、ウール製の表皮(ベロア、ファブリック)で構成され、十分なサイズと調整機能(電動調整式が多い)があり、滑らず疲れにくく、耐久性も著しく高かった[注釈 4]。

安全性[編集]
1980年以降、オプション装備としてのエアバッグ設定で先行するなど、自動車の安全向上に関わる実績がある。ジグザグ形状のゲート式ATシフトレバー(現在特許が切れて、多くの自動車メーカーにより模倣されている)、衝撃吸収三叉式構造ボディ、シートベルトテンショナー、レインランネル(雨水を窓に流さないボディ構造)、凹凸のあるテールランプ、衝突時に体を守るステアリングコラムとブレーキペダル、横滑り防止装置、グリップ式ドアハンドル、本体強度・取り付け強度共に高い独自のシート、伸縮しながら窓を拭くワイパー、2速発進および2速後退機能つきAT、安全性を徹底追求したシャシ、アウトバーンにおける高速度での事故に対応した車体剛性など。
2010年以降に順次発売されているメルセデス・ベンツ各車種は、ライトスイッチから「OFF」が廃止されており、「ON」と「AUTO」(自動点灯)の選択のみになっている。これは、夜間の点け忘れおよびトンネル内や夕暮れ時、悪天候時などの無灯火走行を、ドライバーではなく、車の側で確実に防止するという、メルセデス・ベンツ流の思想に基づく安全設計である。

他社への影響[編集]
4代目Sクラス(W220)
メルセデス・ベンツが他社に先んじて採用したデザインや装備が、他社に大きな影響を与えていることがある。一例として、1998年に4代目Sクラスが世界初採用したドアミラー内蔵式の側面方向指示器は、世に出るや否や世界中のメーカーが追随および模倣しており、2022年現在は多数の車種が標準装備するに至っている。この装備に関しては「安全性の向上に寄与し得る」との調査結果がある[14]。

コストダウンと品質の改善[編集]
かつてメルセデス・ベンツは有名な「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」の企業スローガンのもと、「全ての形に理由がある」と言われるほどの質実剛健さ[要出典]を持ち、妥協無き車造りを目指していた。しかしその結果としての高コスト体質・製品の高価格化も事実であり、1990年代中盤以降の自動車産業を取り巻く環境の変化(特にグローバリゼーションの進行)を前に、同社も生き残りのため利益率向上や経費削減を目指すことになった。
しかし、それによってメルセデス・ベンツは、かつての名声を裏切るような、その品質や性能に疑問符を持たれる製品を市場に出してしまうことになる。

アラバマ・メルセデスと呼ばれたMクラス
特に1997年に発売されたメルセデス・ベンツとして初のアメリカ工場(アラバマ州)で生産されたMクラスは、その低品質で「アラバマ・メルセデス」と酷評され、全世界におけるブランドイメージを大きく落とす結果になった。4代目Sクラス(W220)および2代目Eクラス(W210)、3代目Cクラス(W203)が登場した際、古くからのメルセデス・ユーザーが代替した直後、乗り味や質感に強いギャップを感じ、早々に手放し、代わりにそれぞれの先代モデル(Sクラス:W140、Eクラス:W124、Cクラス:W202)やそれらの時代から作り続けられていたR129型SLクラスやW463型GクラスやCクラスをベースにしていたCLKクラスやSLKクラスを求める事態すら発生した。これらにより、1990年代後半には「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」の理念のもとに製造された過去の車種が、一時的に中古車市場で品薄となり、装備や程度の良い車が新車よりも高値となる事例も発生した。
これらの問題に対してメルセデス・ベンツは、各車種のイヤーモデルごとに品質の改善を進め、1999年デビューの後期型Eクラス(W210)の品質改善、2002年の後期型Sクラスの品質改善や2000年代以降のモデルであるEクラスやSLクラス、SLKクラスなどでの初期設計からの品質改善などを進めた。
しかしEクラスやSLクラスで採用されたセンソトロニックブレーキは誤動作が多く国内外で数度のリコールとなり、長年トップクラスであったEクラスの販売はその後低迷し現在に至っている。
2005年以降のイヤーモデルでは、Sクラス(W221)の発売や最販車種であるEクラスの各種リコールによる問題部分の改善が進み、2010年代中盤に入ると、各モデルの品質や信頼性は高くなっている。
シート構造は従前のヤシ(シュロ)のクッション+金属ばね(以前のコイルばね、その後のSばね)を、現在では一般的な発泡ウレタンに変更しており、経費削減と評されることもある。ただしホールディング能力や、プリテンショナー付きシートベルトとの親和性が高い点など、衝突を含めた安全性では新世代シートが勝るともいわれる。
なお、現在では、メルセデス・ベンツも再び「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」のスローガンを使い、かつての理念の復活を訴えている[15]。2015年頃より日本国内の公式ホームページおよびテレビCMでも、同じ意味の英語「The best or nothing」を使い始めている。

リコール[編集]
初代Aクラス
1997年に登場したメルセデス・ベンツ・Aクラスを使い、スウェーデンの自動車雑誌「テクニケンス・ヴァルト」(Teknikens Värld)がエルクテスト(ヘラジカが突然進路上に現れたときそれを素早く回避するという設定で行う運転操作)を実施したところ、横転してしまい「メルセデス・ベンツにあるまじき失態」と世界中のメディアで報じられることになった。その後、メルセデス・ベンツは発売した全てのAクラスをリコールし、サスペンションの再調整やESPを装着するなどの改修を実施したものの、この事件が世界中で取り上げられたことと、同時期に発売されたMクラス、W210型Eクラス、W220型Sクラスが設計の悪さと低品質で酷評されたことで著しく評価を下げることになった。
2004年から2005年にかけて発生した、ボッシュ製SBC(センソトロニック・ブレーキ・コントロール)の2度に渡るリコールは、主力車種であるEクラスと、看板車種のSLクラスで発生し、ベンツにとっては大きな痛手となり、経営を極度に悪化させる原因になった。
このSBCは雨天時などの走行でブレーキディスクが濡れ、通常であれば制動力を損じてしまうようなケースでも意図的にブレーキパッドをブレーキローターに僅かに接触させ、摩擦熱でディスクを乾かしたり(鉄道車両では、「耐雪ブレーキ」などで以前から使われている制御)、アクセルペダルを放した瞬間、ブレーキングにそなえてブレーキパッドをブレーキローターに接触寸前まで近づけ、タイムラグを短縮するなど、ブレーキの応答性と能力を高めるものであるが、そのセイフティープロセスの要であるセンサ類やコネクタ類の不具合によりSBCが作動せず、前輪2輪のみに効き通常の約5倍の踏力を必要とする「バックアップモード」に入るというものであった[16]。
2005年8月以降に発売されたEクラス、SLクラスでは、各種リコール対応により充分な信頼性の確保が行われたが、マイナーチェンジ後はこの装備がなくなっている。この年のアメリカでの信頼性調査でメルセデス・ベンツは37ブランド中29位、ジャーマン・オートモービル・グラブの顧客満足度調査では、33ブランドのなかで最下位になった。

ハイブリッドカー[編集]
2007年11月、ダイムラーは子会社だった三菱ふそうトラック・バスが持つハイブリッド技術を流用したディーゼル・トラックを、2008年中を目処に同社のメルセデス・ベンツブランドから発売するとの計画を発表した(『産経新聞』2007年11月12日)。
2009年に、メルセデス・ベンツの乗用車としては初のハイブリッドカーである「S400 Hybrid」(W221)が追加された。このモデルはマイルド・ハイブリッド(ガソリンエンジン+モーター)であり、リチウムイオン二次電池を搭載した世界初の量産車である。Sクラスのハイブリッド仕様は、次のモデルであるW222にも継続され、ガソリンエンジン+モーターの「S400h」だけでなく、ディーゼルエンジン+モーターの「S300h」も追加された。これらのモデルは日本市場にも逐一導入されており、特にS300hについては、当時はクラス唯一のディーゼルエンジン搭載モデルであった。
2012年からはEクラスにもハイブリッドカーが追加された。3.5Lガソリンエンジン+モーターの「E400 Hybrid」、ディーゼルエンジン+モーターの「E300 BlueTEC Hybrid」である。「E400 Hybrid」は市場を限定し、日・米・中の3カ国のみに導入された。それに対し「E300 BlueTEC Hybrid」はヨーロッパのみならず世界市場に展開されたものの、日本市場へは導入されなかった。
プラグインハイブリッドカーは、CクラスとGLCクラス、Sクラスにそれぞれ「C350e」「GLC350e 」「S550e」として設定しており、日本へも導入している。その結果、メルセデス・ベンツは2016年時点において、日本で「ガソリン・ハイブリッド」「ディーゼル・ハイブリッド」「プラグイン・ハイブリッド」という3種類ものハイブリッドカーを同時にラインアップする、唯一の自動車ブランドとなっていた[17][18][19]。なお、2018年現在、S300h・S400hともにモデル廃止となっており、新たに直列6気筒ガソリンエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「S450」が新規導入されている。また、450系は2018年にモデルチェンジしたCLSクラスにも設定されており「CLS450」としてSクラスと同一のパワートレインが供給されている。
2019年9月2日、Cクラスに新たにプラグインハイブリッドとして「C350e」を新設定している。

エンブレムとシルバーアロー[編集]
Sクラス(W222)の「スリー・ポインテッド・スター」
メルセデス・ベンツの車体に輝くエンブレムは、合併前のダイムラー社が使用していたスリーポインテッド・スターとベンツ社の円形月桂冠とを併せデザインされたもので、3点にはそれぞれ「陸・海・空」の各分野でダイムラーベンツ社の繁栄が込められている。
メルセデス・ベンツのセダン、クーペ、オープンカーでは、銀色のボティカラーの人気が高い。理由のひとつとしてあげられるのが、「シルバー・アロー」の逸話である。1934年 – 1937年のグラン・エプルーブ(現在のF1世界選手権に相当)、グランプリ・レースは、後に「750kgフォーミュラ」と呼ばれることとなる、車重を750kg以下とするレギュレーションで実施されていた。1934年のニュルブルクリンクにおけるアイフェル・レンネン(アイフェルレース)前夜、車両重量規定をわずか1キログラムオーバーしてしまったメルセデス・チーム(監督はアルフレート・ノイバウアー)は、苦肉の策としてボディーの純白の塗装をすべて剥がすことを決断する。一晩かかって塗装を落としたアルミむき出しの銀色のボディーに、直接ゼッケンを貼り付けてレースに参戦、そしてこの車を駆るマンフレート・フォン・ブラウヒッチュが優勝する。以降メルセデス・ベンツのレーシングカーは銀色がトレードマークとなり、「シルバー・アロー」の愛称で呼ばれるようになり、モータースポーツにおけるドイツのナショナルカラーも、それまでの白色から銀色とされた。同時期に活躍した、アウトウニオンも同様に銀の塗装で「シルバー・フィッシュ」と呼ばれ、第二次世界大戦の勃発する1939年まで、シルバー・アローとシルバー・フィッシュのドイツ勢が、グランプリを席巻するのである。

新規則による車名変更(2015年~)[編集]
2014年、近年の車種拡充にともない車名が複雑になっていることから、メルセデスベンツは車種の新しい命名方法を発表した[20]。
これにより、2015年からこの命名方法に基づき、一部車種の車名が順次変更される。
既存のクラスである「A」「B」「C」「E」「S」をコアにし、その頭にSUVを意味する「GL」やロードスターを意味する「SL」、またはクーペの「CL」をつけ、各モデルバリエーションとする。そのため、SLKはSLCとなり(3代目SLクラスに存在した4シータークーペと同じ名称になる)、「ML」はGLE、「GL」はGLSと順次変更される。これでSUVやロードスターでも明確にクラスがわかるようになる。なお、CLAやGLAクラスは、すでに新しい命名方法に準じた車名となっており、変更はない。CLSは実際にはEクラス・ベースの車種だが、「EクラスとSクラスの中間に位置する4ドアクーペ」として、こちらも名称変更はない。
加えて、パワートレインの種類により、数字の最後にそれを表すアルファベットが付くことなり、圧縮天然ガス車は「c」、ディーゼル車は「d」、電気自動車は「e」、燃料電池車は「f」、ハイブリッドカーは「h」となる、四輪駆動車モデルは今まで通り「4MATIC」のサブネームが付く。

基幹モデル
セダン・ワゴン・コンパクト
2ドアクーペ・カブリオレ

4ドアクーペ

ロードスター

クロスカントリー・SUV

G
S

SL

GLS(GL)
E

CLS

GLE(ML)
C

SLC(SLK)

GLC(GLK)
B

CLA

GLB
A

GLA
黄色の車種が車名変更された車種。括弧内は旧車名
日本における販売[編集]
メルセデス・ベンツ日本が入居する品川シーサイドフォレスト
日本において、販売台数は日本自動車販売協会連合会2017年集計で68,215台、輸入車新規登録台数は市場占有率で1位、日本自動車輸入組合2016年集計の外国メーカー車モデル別順位は、Cクラスが16,560台で3位、Eクラスが13,262台で4位、CLAが7,430台で12位、GLCが5,579台で15位、Aクラスが5,396台で17位、GLAが3,997台で20位である。
ブランドの知名度を上げるため、日本国内限定のアンテナショップ「メルセデス・ミー(旧名称:メルセデス・ベンツコネクション)」の運営も行っている。
かつて正規ディーラーを担ったヤナセ[注釈 5]と、1990年代以降に整備されたシュテルングループ(現メルセデス・ベンツ店)が正規販売代理店である。
シュテルングループの販売店は、バブル景気末期の1980年代後半から1990年代前半にかけて一部の三菱ギャラン店で販売されたことから三菱系ディーラーのほかに、トヨタや日産など日本車ディーラーが経営するところもある。
並行輸入はいくつかの輸入業者が扱い、正規輸入ディーラーにない車種やオプションの組み合わせなども可能である。ドイツ本国仕様、英国仕様、北米仕様、UAE仕様など、仕向地も出処も様々である。
メルセデスオーナーの満足度向上とメルセデス車の耐久性例示を目的に、走行距離が10万キロ、20万キロ、30万キロ、50万キロ、100万キロを超えた時、または、10年、15年、20年、25年、30年を超えた時にはオーナーの申告により、それぞれ赤、青、黒、ゴールドの記念エンブレムと証明書がメルセデス本社より交付される。2000年ころを機に一度消滅したが近年復活している。

メルセデス・ケア正規販売店で新車を購入した場合、3年間の無料保障と故障や事故時に「24時間ツーリングサポート」を提供する。1998年4月から、AMGとGクラスは6月以降、日本でも開始された。
一般的な故障のほかにワイパーブレード、オイル、ブレーキパッド、ブレーキディスクなど一部の消耗品も無料交換の対象で、車検整備にかかる費用及び車検取得に必要な諸費用は含まれない。

欧米出荷モデルと日本モデルとの違い欧米の正規代理店で購入できる車種と日本国内の正規代理店から購入できる車種は、販売戦略や電波法などの関連法規により装備や内装などに相違がみられる。安全装備とは関連がない部分だが、過去、ナンバープレート取り付けの部分が欧米仕様のままの横長で、日本のナンバープレートの比率と合っていない状態が、90年代中盤まで続いた。

中古車市場広く販売されており新車売価に比して廉価であるが、現行モデルは売価の下落は大きくない。

商用車正規輸入ディーラーとしてコマツ、シュテルンおよびその他ディーラーでの取り扱いが行われていたが、ダイムラー・クライスラーと三菱ふそうトラック・バスとの関係の強化に伴い、2006年までに日本における輸入販売事業から撤退した。

バス
STS北燈(青森県上北郡野辺地町)が導入したO303RHD 神奈川中央交通が導入したO530(シターロG)

ウェスタン自動車(メルセデス・ベンツ日本総代理店)によって1985年に輸入され、1986年に宮城野観光バスに導入されたものが最初である。その後、日の丸自動車興業や岐阜バスなどで導入された。
当初はほとんどが貸切バスとしての導入であるが、当時の日本急行バスは名神ハイウェイバス名古屋 – 神戸線を中心に「ベンツ特急」と銘打って昼行高速バスへ投入した。
1993年に西日本鉄道などへ導入された2台を最後に新車の輸入は途絶えていたが、2006年に東京都内の新規貸切バス事業者亜希プロが、イギリスで使用されていたスーパーハイデッカー「トゥーロ」の中古車を2台輸入し、のちに1台が日の丸自動車グループに売却されている。
路線バス車両は、大阪市交通局が「赤バス」と通称される小型コミュニティバスにメルセデス・ベンツ・スプリンター(T1N)を13台導入した事例が最初である。2007年末に神奈川中央交通が連節バスのメルセデス・ベンツ・シターロを導入している。

宮城野観光バス KINGDOM

日本急行バス ベンツ特急

多目的商用自動車様々な特殊パーツを装備できるウニモグと超低床トラックであるメルセデス・ベンツ・エコニックを、ワイ・エンジニアリングが販売している。

現行モデル[編集]
乗用車(現行モデル)[編集]

外観

車名

形態

初登場年

現行モデル

Aクラス

ハッチバックセダン

1997年

W177(4代目)V177(初代)

Bクラス

スポーツツアラー
(MPV)

2006年

W247(3代目)

CLA

4ドアクーペシューティングブレーク
(ステーションワゴン)

2013年

C118
X118(2代目)

Cクラス

セダンステーションワゴンクーペ
カブリオレ

1993年

W206(5代目)S206(5代目)C205(4代目)A205(4代目)

CLS

4ドアクーペ

2005年

C257(3代目) 

Eクラス

セダンステーションワゴンクーペカブリオレ

1985年

W213S213C238A238(5代目)

EQA

SUV

2021年

H243(初代)

EQC

SUV

2018年

N293(初代)

Gクラス

SUV

1979年

W463(2代目)

GLS

SUV

2006年(GLクラスとして)2016年(GLSクラスとして)

X167(2代目)

GLE

SUV
SUVクーペ

1997年(Mクラスとして)2015年(GLEクラスとして)

W167(2代目)C167(2代目)

GLC

SUV
SUVクーペ

2015年

X253(初代)
C253(初代)

GLB

SUV

2019年

X247(初代)

GLA

SUV

2014年

H247(2代目)

Sクラス

セダン

1972年

W223(7代目)

SL

オープンカー

1954年

R231(6代目)

SLC

1996年(SLKクラスとして)2016年(SLCクラスとして)

R172(SLKクラスとして3代目、SLCクラスとして初代)

メルセデスAMG・GT

スポーツカー

2015年

C190(初代)

メルセデスAMG・GT・4ドアクーペ

4ドアクーペ

2018年

X290(初代)

メルセデスAMG・Project One

ハイパーカー

2017年

Vクラス

ミニバン

1998年

W447(3代目)

シタン

ライトバン

2012年

W415(初代)
商用車[編集]
ウニモグ(多目的トラック)
トランスポーターT1N/スプリンター(商用バン)
アクトロス(大型トラック)
ゼトロス(大型オフロードトラック)
エコニック(大型超低床トラック)
トゥーロ(大型観光バス)
シターロ(大型路線バス)

ウニモグ U4000

アクトロス

OM441LAバンコク大量輸送公社(BMTA)

メルセデスAMG[編集]
メルセデスAMG GT R (2017年)
詳細は「メルセデスAMG」を参照
メルセデス・ベンツのチューニング部門であり、メルセデス・ベンツの上級高性能モデルやスポーティーなパーツに冠されるブランドでもある。工場はドイツのアファルターパッハ(Affalterbach )にある。元は独立したチューナーであるAMGだったが、1999年にダイムラー・クライスラー(当時)に吸収され、さらに2014年からは「メルセデスAMG」(Mercedes-AMG )としてメルセデス・ベンツのサブブランドとされている。「究極のハイパフォーマンスを追求するモデル」と位置付けられている[21]。

メルセデス・マイバッハ[編集]
メルセデス・マイバッハ Sクラス
詳細は「マイバッハ」を参照
かつてドイツの高級車メーカーとして存在し、2002年から2012年にかけてメルセデス・ベンツ・ブランドから独立した最高級車として製造販売されていたマイバッハは、2015年に「メルセデス・マイバッハ」(Mercedes-Maybach )としてサブブランド化されている。こちらは上記メルセデスAMGとは対照的に「究極のエクスクルーシブ」と銘打たれている[21]。

かつての車種[編集]
第二次世界大戦前・大戦中の車種[編集]
770 昭和天皇御料車
S/SS/SSK/SSKL 通称Sシリーズ。1927年、前身のKシリーズをいっそうスポーティにしたモデル「S」(SはSport(シュポルト)の略)が登場。設計はフェルディナント・ポルシェである。前身のKシリーズのフレームにキックダウンをつけることで低重心化し、エンジン位置も調整したもので、市販車であるがそのままレース出場すら可能な、文字通りのスーパースポーツカーである。Sシリーズはエンジン排気量・ホイールベースの改良により、SS/SSKへと進化。SSKに至っては、1920年代の市販車でありながら、最高速192km/hを出すことが可能であったという。究極的には、エンジンを当時としては例のない300馬力まで強化し、大幅にストリップダウンされて軽量化したSSKLとなり、最高速は235km/hに達したが、レース専用であり、わずか数台が製造されただけであるとされる。SSKLは、1931年には、伝統のミッレミリアを制したことでも名高い。Sシリーズは、名手ルドルフ・カラツィオラの活躍や、その生産台数の少なさもあり、現在まで伝説のマシーンとして記憶されている。
170H
540K – ホルヒ・853と互角に競った、最高のパーソナルカーである。当時、どの自動車会社もスペシャルモデルはすべてコーチワークをコーチビルダーに任せていたが先代の500K同様、自社でコーチワークを行っている。その完成度はコーチビルダーに勝るとも劣らないほどであった。映画サウンド・オブ・ミュージックでもこれのカブリオレBが使用されている。
260D – 世界で初めてディーゼルエンジンを搭載・市販された乗用車である。
770/770K – 通称「グローサー・メルセデス」。初代と2代目がある。排気量7.7Lの直列8気筒エンジンを積むこのモデルは、当時のダイムラー・ベンツのフラグシップモデルである。主な顧客は世界の王侯貴族や富豪、ナチ高官であった。ナチス・ドイツでは戦勝地でのパレードで国力を見せつけるために使用された。ヒトラーらナチ高官のものはスーパーチャージャー(Kompressor )を追加した「770K」であり、中でもヒトラー専用車はルドルフ・カラツィオラにより納車された。当時の大日本帝国でも、昭和天皇の御料車として採用されている。こちらはスーパーチャージャー非装備(出力は150馬力[22])の770が選択された。1931年から1935年にかけ合計7台が輸入され、1969年まで連綿と使われた[23]。黒と溜色に塗られたこの御料車は、戦後間もなくの昭和天皇の戦後巡幸でも使用され、昭和天皇と共に全国を周り、当時の日本国民の目に触れている[24]。大戦後[編集]
300SL – スポーツクーペ・ロードスター。世界初のガソリン直噴エンジン搭載車。クーペはガルウィングドアが特徴。
190E(W201) – 長らく小型車を持たなかったメルセデスが1982年に発表、業界を驚かせた。アメリカのCAFE対策で生まれた車。名称も本来は排気量を示す「190」がそのまま車名になってしまい、2.3リットルモデルは、190E2.3などとCクラス出現までは変則的な名称となってしまった。デザインは、社内デザイナーのブルーノ・サッコの手によるものでSクラスに酷似している。ブレーメン工場で初めて生産された。小型化するために世界初のマルチリンクが開発され、空力的なボディデザインやサッコプレートとともにその後世界の各メーカーで模倣された。
本来の目的はラリー参戦とも、アメリカ合衆国で販売する際のメーカーの総排気量規制の結果とも言われる(ラリー参戦については実現しなかったがツーリングカーレースには参戦)。コスワースが開発に協力した高性能版『2.3-16』後の『2.5-16』は特に有名で4ドアセダンの高性能モデルの魁となった。オリジナルの2リットル版の他に2.3/2.6リットルの直6や2.5リットルのディーゼルを搭載した車両もあったが、ボディタイプは上級車であるミディアムクラス(後のEクラス)と異なり4ドアセダンのみだった。バブル経済時代の日本では、5ナンバーサイズに収まる小型サイズであり、街中でよく見かけることから「小ベンツ」と揶揄された。しかしサスペンションを始め多くの部品が上級車であるミディアムクラス(後のEクラス)との共通であり、いわゆる「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」の理念のもと造られた最後のモデルの一つである。モータースポーツ[編集]
詳細は「モータースポーツにおけるメルセデス・ベンツ」を参照
.mw-parser-output .tmulti .thumbinnerdisplay:flex;flex-direction:column.mw-parser-output .tmulti .trowdisplay:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box.mw-parser-output .tmulti .tsinglemargin:1px;float:left.mw-parser-output .tmulti .theaderclear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%.mw-parser-output .tmulti .thumbcaptionbackground-color:transparent.mw-parser-output .tmulti .text-align-lefttext-align:left.mw-parser-output .tmulti .text-align-righttext-align:right.mw-parser-output .tmulti .text-align-centertext-align:center@media all and (max-width:720px).mw-parser-output .tmulti .thumbinnerwidth:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center.mw-parser-output .tmulti .trowjustify-content:center.mw-parser-output .tmulti .tsinglefloat:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaptiontext-align:centerW25(1934年)W10 EQ Power+(2019年)
1926年に「メルセデス・ベンツ」ブランドが生まれる以前、ダイムラー社(Daimler AG)の前身であるダイムラー・モトーレン社(DMG)とベンツ社は1894年に開催された史上最初のモータースポーツイベント(英語版)からモータースポーツに関わっている。
その歴史は長いだけではなく、グランプリレース(今日のフォーミュラ1)、スポーツカーレースのほか、ラリー、ツーリングカーレースなど、様々なモータースポーツ活動において、メルセデス・ベンツブランドの名で数々の勝利を挙げている。アメリカ合衆国のインディアナポリス500やフランスのル・マン24時間レースにおける優勝もそうした勝利の一例である。
長い歴史の中でも、ヨーロッパ中のレースを席巻した1930年代の活躍は特に知られ、当時、メルセデス・ベンツのレーシングカーはまとったカラーリングから「シルバーアロー」の名で呼ばれ、これはメルセデス・ベンツのレーシングカーの伝統的な呼称となった。

現在の活動[編集]
2021年現在は、フォーミュラ1(F1)とフォーミュラEに自社チーム(ワークスチーム)を参戦させている。

メルセデスAMG F1
メルセデスEQ・フォーミュラEチームF1においては、ドライバー部門では所属ドライバーがチャンピオンタイトルを2014年から2020年にかけて7連覇、コンストラクター(製造者)部門ではメルセデスがチャンピオンタイトルを2014年から2021年にかけて8連覇しており(継続中)、どちらもF1史上で最多の連続獲得記録にあたる。
フォーミュラEにおいては、同選手権において初めて世界選手権タイトルが掛けられた2020年-21年シーズンにチームとドライバーの両タイトルを獲得し、同シリーズにおける初のワールドチャンピオンとなった。
その他、メルセデスAMGを通してGT3、GT4車両によるカスタマーレーシング事業を行っている。

各年代の市販乗用車[編集]
1920年代以前

1902年:メルセデス・ジンプレックス

1905年:メルセデス・ダブルフェートン

1930年代

1930年:W06最高時速192kmに達した。画像はSSK

1940年代

1940年:W150770K。画像はアドルフ・ヒトラー専用車。

1949年:W136戦後まもなくの主力車種。画像は170S

1950年代

1951年:W186/W188/W1891950年代の最上級車種。画像は300d

1954年:W198ガルウィングで知られるスポーツカー、300SL

1955年:W196SF1カー・W196を基に製作されたスポーツカー、300SLR。市販はされていない。

1960年代

1965年:W100ショーファードリヴンカー、600

1969年:W114/W115当時の欧州を代表する中型車。5気筒ディーゼルエンジンの採用は世界初。

1970年代

1973年:W116画像は280SEL

1976年:W123当時のベストセラー車種。画像はクーペ。

1980年代

1982年:W201メルセデス・ベンツ初のDセグメント車。画像は190D

1986年:W124ヒットしたW123の後継。画像はE500

1990年代

1990年:W463Gクラス。画像はG500

1991年:W1403代目Sクラス。画像はS500

1997年:W168新設されたAクラス。画像はA180

1997年:W163新設されたMクラス。画像はML270 CDI

1998年:R170画像はSLK200

1999年:W2204代目Sクラス。画像はS320 CDI

2000年代

2001年:R230’5代目SLクラス。画像はSL500

2001年:W2032代目Cクラス。楕円形のヘッドライトを持つ

2003年:W209画像はCLK55 AMG

2003年:W211Eクラスのステーションワゴン。画像はE240

2004年:C190マクラーレンとの共同開発によるスーパーカー、SLRマクラーレン

2004年:W1692代目Aクラス。画像はA200

2005年:R171画像はSLK55 AMG

2006年 : W221画像はS65 AMG

2006年:W251新設されたRクラス

2006年:W245新設されたBクラス。画像はB170

2007年:W2043代目Cクラス。画像はC200

2008年 : X204新設されたGLKクラス。後継車はGLC。画像はGLK320

2008年:R230画像はSL65 AMG

2008年:C197AMGにより開発されたスーパーカー、SLS AMG

2009年 : W2124代目Eクラス。画像はE250 CDI

2010年代

2011年 : R231 6代目SLクラス。画像はSL500

2012年 : W176 3代目Aクラス。画像はA250

2013年 : C117 新設されたCLAクーペ。画像はCLA180

2013年 : W222 6代目Sクラス。画像はS63 AMG

2013年 : X156 新設されたGLAクラス。画像はGLA200 CDI

2014年 : W205 4代目Cクラス。画像はC200

2014年 : C190 AMG GT。AMGにより開発されたスポーツカー。

2015年 : X253新設されたGLCクラス。画像はGLC220d

2018年 : C2573代目CLSクラス。画像はCLS220d

2018年 : W4632代目Gクラス。型式は先代を踏襲。

2018年 : N293 EQC。メルセデス・ベンツ初の量産電気自動車。

脚注[編集]
[脚注の使い方]注釈[編集]

^ ドイツ語発音: [mɛɐ’tseːdɛs bɛnts] メアツェーデス・ベンツ

^ ただしメルセデス・ベンツ日本は広告で「メルセデス・ベンツ」と表記し、モータースポーツ記事の一部はチーム名に含まれる「メルセデス」を用いる。一部自動車雑誌などでは、「メルツェデス」という表記を用いていることがある。

^ メルセデス(Mercedes)は、スペイン語の女性名。「神の恵み、慈悲」を意味する。

^ 座面は体が沈み込まぬように硬く、振動や衝撃はばねのストロークで吸収する。一方で路面がスムーズでない場合は、コイルスプリングの特性で絶えず座面が上下に揺すられて、路面からの大入力に対して移動量が大きく、車両の揺れと位相がずれるため、ヒップポイントと、ペダルやステアリング・ホイールとの距離や視点が一定を保持し難い。ルーズクッションの様な包まれ感で身体をサポートする旧来のフランス車のシートと、対極の思想として比較されることもある。

^ メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどが1990年代以降に自社の日本法人を設立し自動車輸入事業務をそちらに移管したことから、現在は自動車輸入事業からヤナセは完全撤退し、自動車輸入事業者としてではなく、マルチブランドメガディーラーとして事業をしている。ピステンプーリー(特殊キャタピラ車両)などの輸入事業やファッション商品事業は継続している。
ヤナセの経営多角化については、1990年代初頭のバブル景気崩壊とともにほとんどの部門から撤退した。創業以来梁瀬一族による経営が続いたが現在は伊藤忠商事傘下となっている。

出典[編集]

^ a b “Daimler launches new corporate structure”. www.daimler.com. 2020年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月29日閲覧。

^ “Corporate governance”. Mercedes-Benz AG. 2022年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月29日閲覧。

^ “Mercedes-Benz posts eighth consecutive record year and maintains number 1 position in the premium segment”. 2019年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月18日閲覧。

^ “About us”. Mercedes-Benz AG. 2020年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月29日閲覧。

^ “AMG – The Company”. Mercedes-AMG GmbH. 2022年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月29日閲覧。

^ Dudenredaktion; Kleiner, Stefan; Knöbl, Ralf (2015) (ドイツ語). Das Aussprachewörterbuch (7th ed.). Berlin: Dudenverlag. p. 595. .mw-parser-output cite.citationfont-style:inherit.mw-parser-output .citation qquotes:”””””””‘””‘”.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free abackground:linear-gradient(transparent,transparent),url(“//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg”)right 0.1em center/9px no-repeat.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration abackground:linear-gradient(transparent,transparent),url(“//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg”)right 0.1em center/9px no-repeat.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription abackground:linear-gradient(transparent,transparent),url(“//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg”)right 0.1em center/9px no-repeat.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registrationcolor:#555.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration spanborder-bottom:1px dotted;cursor:help.mw-parser-output .cs1-ws-icon abackground:linear-gradient(transparent,transparent),url(“//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg”)right 0.1em center/12px no-repeat.mw-parser-output code.cs1-codecolor:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit.mw-parser-output .cs1-hidden-errordisplay:none;font-size:100%.mw-parser-output .cs1-visible-errorfont-size:100%.mw-parser-output .cs1-maintdisplay:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em.mw-parser-output .cs1-formatfont-size:95%.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-leftpadding-left:0.2em.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-rightpadding-right:0.2em.mw-parser-output .citation .mw-selflinkfont-weight:inheritISBN 978-3-411-04067-4. https://books.google.com/books?id=T6vWCgAAQBAJ 

^ Krech, Eva-Maria; Stock, Eberhard; Hirschfeld, Ursula; Anders, Lutz Christian (2009) (ドイツ語). Deutsches Aussprachewörterbuch. Berlin: Walter de Gruyter. p. 738. ISBN 978-3-11-018202-6. オリジナルの3 October 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201003125832/https://books.google.com/books?id=E-1tr_oVkW4C&q=deutsches+ausspracheworterbuch 2020年10月3日閲覧。 

^ “ヤクザ、資金不足深刻で「ベンツ離れ」加速…トヨタのプリウスやミニバンが人気のワケ”. ビジネスジャーナル. (2016年3月29日). http://biz-journal.jp/2016/03/post_14451.html 2018年3月15日閲覧。 

^ 『輸入車ガイドブック1990』P213

^ a b Fussell, Paul.1983Class:a guide through the American status system.Summit Books, New York.

^ “Why did so many evil men love the Mercedes 600?”. British GQ. (2017年5月17日). http://www.gq-magazine.co.uk/article/mercedes-600-grosser-w100-famous-owners 2018年3月5日閲覧。 

^ “Why the Mercedes-Benz 600 is the Ultimate Luxury Car”. The Cheat Sheet. (2016年9月25日). https://www.cheatsheet.com/automobiles/why-the-mercedes-benz-600-is-the-ultimate-luxury-car.html/ 2018年3月5日閲覧。 

^ “ヒトラーの愛車メルセデスベンツ、ロシアの富豪が購入”. AFPBB. (2009年11月24日). https://www.afpbb.com/articles/-/2666889 2021年7月1日閲覧。 

^ “Geometric Visibility of Mirror Mounted Turn Signals”. SAE International. 2016年3月31日閲覧。

^ ダイムラー・グループ 公式サイト https://www.daimler.com/marken-und-produkte/unsere-marken/mercedes-benz-pkw

^ 関連する外部リンク
制動装置(SBCハイドロリックユニット)のリコール届出
^ S 550 PLUG-IN HYBRID longを発表 (PDF) – メルセデス・ベンツ日本株式会社 プレスリリース 2014年11月25日

^ プラグインハイブリッドモデル「C 350 e AVANTGARDE」を発表 (PDF) – メルセデス・ベンツ日本株式会社 プレスリリース 2015年12月4日

^ プラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC Sports」、ハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GLC 43 4MATIC」を発売 (PDF) – メルセデス・ベンツ日本株式会社 プレスリリース 2016年9月9日

^ “メルセデスベンツ、車種倍増を計画…2020年までに30車種以上へ”. Response.. 2016年3月31日閲覧。

^ a b 「メルセデスAMG GLE 43 4MATIC」を発売 (PDF) – メルセデス・ベンツ日本株式会社 プレスリリース 2016年4月27日

^ 小林彰太郞 『天皇の御料車』 24頁より。

^ 小林彰太郞 『天皇の御料車』 36頁より。

^ 小林彰太郞 『天皇の御料車』 41頁より。

参考文献[編集]
『メルセデスの伝説』講談社、1990年。ISBN 4061846833。 
『輸入車ガイドブック 1990』日刊自動車新聞社、1990年。 
橋本茂春 訳 『メルセデス・ベンツ:Racing history』三樹書房、1991年。ISBN 4895221482。 
『天皇の御料車』二玄社、1993年。 (別冊CG)
川上顕治郎 訳 『ベンツと自動車』玉川大学出版部、1997年。ISBN 9784472058615。 
『ナチズムとドイツ自動車工業』有斐閣、1999年。ISBN 4641160740。 関連項目[編集]
メルセデス・ベンツ・グループ
メルセデスAMG
メルセデスAMG F1
メルセデス・マイバッハ
スマート
ダイムラー・トラック
ドイツ車
欧州車
モータースポーツ
フォーミュラ1
ドイツツーリングカー選手権
カレラ・パナメリカーナ・メヒコ
ディゾット(DiesOtto)エンジン外部リンク[編集]

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表・話・編・歴- Previous メルセデス・ベンツ ロードカー タイムライン 1980年代-
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コンパクト

A

W168

W169

W176

W177
B

W245

W246
C

CL203

セダン

A

V177
C

W201

W202

W203

W204

W205
E

W123

W124

W210

W211

W212

W213
S

W126

W140

W220

W221

W222
リムジン

600

W100

マイバッハ

W240

X222
ステーションワゴン

C

S202

S203

S204

S205
E

S123

S124

S210

S211

S212

S213
2ドアクーペ

C

C204

C205
CLK | E

C123

C124

C208

C209

C207

C238
CL | S

C107

C126

C140

C215

C216

C217
4ドアクーペ

CLA

C117

C118
CLS

C219

C218

C257
GT

X290
シューティングブレーク

CLA

X117

X118
CLS

X218

カブリオレ

C

A205
CLK | E

A124

A208

A209

A207

A238
S

R217
ロードスター

SLK | SLC

R170

R171

R172
SL

R107

R129

R230

R231
スーパーカー

CLK-GTR

W297

SLRマクラーレン

C199

SLS AMG

C197

GT

C190
GTロードスター

R190
クロスカントリー4WD

G

W460

W461

W463

W463
SUV

GLA

X156
GLB

X247
GLK | GLC

X204

X253
EQC

N293
M | GLE

W163

W164

W166
GL | GLS

X164

X166
SUVクーペ

GLCクーペ

C253
GLEクーペ

C292
ピックアップトラック

X

ミニバン

バネオ

W414

シタン

W415
ビアノ | V

W638

W639

W447
R

W251

ライトバン

ヴィトー

W638

W639

W447
スプリンター

T1

W901–905

W906

W907
表話編歴 ポータル 自動車 / プロジェクト 乗用車 / プロジェクト 自動車   
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カテゴリ: ドイツの自動車メーカー・ブランドドイツの貨物自動車メーカードイツのバス車両メーカードイツの多国籍企業メルセデス・ベンツドイツの航空用エンジンメーカートロリーバス車両メーカーカール・ベンツ隠しカテゴリ: 出典を必要とする記述のある記事/2009年7月自動車関連のスタブ項目GND識別子が指定されている記事ISNI識別子が指定されている記事J9U識別子が指定されている記事LCCN識別子が指定されている記事NKC識別子が指定されている記事

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Yomiuri
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日刊工業新聞
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14. メルセデスベンツ sクラス 新型の頂点「マイバッハ」、生産開始…新世代工場で Akita Sakigake Shimpo

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